インドへ来るのは初めてだった。バンコクから飛行機に乗り、降り立ったのはニューデリー。空港からバスに乗りニューデリーの市内に到着。
周りを見渡し、その様子にとてもショックを受けた。道には無数のゴミが散乱し、何年も掃除していないトイレのような嫌~な臭いがする。こんなに汚い町は今までに見たことがない!!町全体が大きなゴミ箱になっている。町に漂っているくさーい臭いは、もちろんゴミのせいもあるが、歩道にある男性用トイレのせいでもある。かっちりとした仕切りはなく、やけにオープンな作り。トイレのシステムも発達している訳ではないので、周りはオシッコの臭いでプンプン。とても衝撃的な光景だった。
ニューデリーでの宿泊先は決めていなかったので、安いホテルが集まるパハールガンジーというエリアを目指して歩こうとしたが、道が合っているのかどうかが分からず迷っていると優しそうなインド人が話しかけてきた。パハールガンジーはここの近くだが危険な場所だと言う。市内に政府がやっているツーリストインフォメーションがあるのでそこで無料の地図も貰えるし、ホテルの相談もできると教えてくれた。「政府」という言葉と、その人の顔や身なりを見る限りあまり不信感を抱かなかったため、その人が呼び止めてくれたリキシャに乗ってツーリストインフォメーションまで行くことにした。
リキシャが連れて行ってくれた場所には旅行会社のようなオフィスがあった。が、「政府」という言葉はどこにもなく少し不安になってきた。中に通されたので、取り合えずオフィスにいるインド人男性と話してみた。
どのようなホテルを探しているかを伝え、比較できるように何件か紹介して欲しいと伝えたにも関わらず、1件のホテルしか紹介してくれない。うーん、やっぱり政府のツーリストインフォメーションではないと確信。そのホテルからコミッションを貰っているのだろう。ただ、紹介された1件のホテルは使っているアプリでインドのホテルを検索していた時にも候補としてあがってきていた名前だったので、疲れていたということもあり1日だけはそこに宿泊することを決めた。ホテルの話しが終わると、「今後の予定は?」などしつこく聞いてきて、ツアーの売り込みをしてきた。もちろん断ったが。
インドでは空港からタクシーやリキシャに乗ると頼んでもいないのに旅行会社に連れて行かれるという話が有名なので私たちはそれを避けるためにも(お金セーブのためにも)空港からはバスに乗って市内にやってきた。それなのに、私たちも結局その罠にひっかかってしまった訳だ!ツアーの契約をした訳ではないので余計なお金を使っていないにしろ、やっぱり悔しい!
その後ホテルに着いてリラックスできるかと思いきや、ホテルの人も今後の予定を聞いてきたりとしつこい。なんとかして私たちにツアーを申し込ませようとしている(インドではホテルがツアーの手配もやっていたりすることが多いので、恐らくホテルと旅行会社が組んでビジネスをしていることが多いという印象)。
ランチタイムも過ぎていてお腹が空いていたので、近くにおいしいお店はあるかと聞くと、今日はインドの祝日で(これは本当らしい)近くのお店は開いていないところが多いと言う。でもレストランがあるエリアに車で連れて行ってくれると言うので、彼らの言う通りに動くことに嫌気がさしてきていたものの、ニューデリーの町のことはまだ全然分からないので取り合えず連れて行ってもらうことにした。
そしたらまたビックリ!!てっきりレストランに連れて行ってくれると思いきや、また旅行会社に連れて行かれたのだ!旅行会社の人に「How can I help you?」と言われ、ダグと私は顔を見合わせ苦笑しながら「Umm... we just want to eat」(笑)レストランが集まる場所をその人に確認し旅行会社を出た。
先ほどの車のドライバーがまた寄って来たので事情を説明すると、今度こそはレストランまで車で連れて行ってくれると言う。旅行会社までは無料だったがレストランまでは高い料金を言ってくる。近くに電車の駅が見えたため電車で行くと言うと、電車のシステムは複雑だとか混んでいるから大変だとか、色んな理由をつけ私たちを何とか逃がすまいとあの手この手を使ってくる。この時点で私たちのイライラ度はマックス!彼のオファーを断り続け何とか彼と別れることができた。
旅行会社もホテルもタクシーも全てつながっていて、私たちの動きを全て把握し、最終的にはツアーを契約させようとしているとしか思えない。1回このループに入ってしまうと、結構でるのが大変。インド初心者でニューデリーのことをよく知らない旅行者は、気をつけていてもこのような罠にひっかかってしまう。それを避けるためには、ニューデリーの1泊目だけは到着前に宿泊先を予約しておき、タクシーやリキシャに乗ったらそのホテルまで連れて行ってもらう態度を断固として変えないこと。途中で旅行会社に寄ろうとしても絶対に断る。既に予約しているホテルがあることを強調することが大事。
悪のループからやっと脱出した私たちは自分たちで電車に乗り、ショップが集まるカーンマーケットというエリアまでいとも簡単に到着。さっきのドライバーがそこまで行くのにRs300と言ってきたのがすごくむかつく。電車だったら一人Rs12だった。
カーンマーケットは確かにショップが集まっている場所だったが、全て高そうなショップばかり。でもこの時点で他を探す気にもなれなかったので1つのカフェに入ってランチを食べた。このカフェで食べたランチが、ニューデリーで食べた全食事の中で最も高かっただろう。知らない町での初日にはこういうことが起きてもおかしくない。
今回の旅ではガイドブックは買っていないので、全てはインターネットの情報に頼っている。カンボジアではレストランやカフェはほとんど無料でWiFiが使えていたので便利だったが、インドに来たらWiFiを使えるお店がなかなか見つからない。人に聞きまわり何とか見つけたカフェでやっとネットにアクセスができホテルやニューデリーの地図などの情報を見ることができた。
旅行会社に紹介されたホテルに宿泊しているといつまでもツアーの売り込みをされるような気がしたので、次の日から泊まるホテルを、もともとホテルを探そうと思っていたパハールガンジーというエリアに行き歩いて探した。日本人に人気のあるパヤルというホテルを見つけ、人も親切そうだったので次の日からそこに宿泊することに決め、やっと一安心。
ニューデリー初日は本当にストレスの多い1日だった。ゴミや臭い、旅行者を狙う人や罠に溢れたニューデリーの町を経験し、インドの第一印象は最悪だったと言える。インドを好きになれるだろうか?インドで落ち着くことはできるのだろうか?多分無理だろう・・・
ニューデリーには4泊し、日が経つにつれ少しずつは慣れてくるものの、初日に持ったネガティブな印象が覆されることはなかった。町を歩けばすぐに旅行会社に連れて行こうとする人に声をかけられる。声をかける方も「どこ出身?」などの一般的な質問から入り会話を始めようとしてくる。こちらから何も聞いていないのに話かけてくる人のほとんどは下心がある人のようだ。そういう人は完全に無視することを覚えたが、やっぱりうざいことはうざい!Leave me alone!!と叫びたい。
何人かの人から、楽しい旅、おいしい食事を求めているなら早くニューデリーを出ろというアドバイスを貰ったが、ニューデリーに4泊した自分の経験からも同感。インドの他の都市を訪れてみると、ニューデリーとは違った印象を受ける。親切で正直なインド人にも出会えるし、リラックスもできる。ニューデリーしか見ていなかった時はインドは嫌いと思っていたが、今はインドにはまる人の気持ちも少し理解できたような気がする。
周りを見渡し、その様子にとてもショックを受けた。道には無数のゴミが散乱し、何年も掃除していないトイレのような嫌~な臭いがする。こんなに汚い町は今までに見たことがない!!町全体が大きなゴミ箱になっている。町に漂っているくさーい臭いは、もちろんゴミのせいもあるが、歩道にある男性用トイレのせいでもある。かっちりとした仕切りはなく、やけにオープンな作り。トイレのシステムも発達している訳ではないので、周りはオシッコの臭いでプンプン。とても衝撃的な光景だった。
パハールガンジーの市場 |
リキシャが連れて行ってくれた場所には旅行会社のようなオフィスがあった。が、「政府」という言葉はどこにもなく少し不安になってきた。中に通されたので、取り合えずオフィスにいるインド人男性と話してみた。
ニューデリーの人混み |
インドでは空港からタクシーやリキシャに乗ると頼んでもいないのに旅行会社に連れて行かれるという話が有名なので私たちはそれを避けるためにも(お金セーブのためにも)空港からはバスに乗って市内にやってきた。それなのに、私たちも結局その罠にひっかかってしまった訳だ!ツアーの契約をした訳ではないので余計なお金を使っていないにしろ、やっぱり悔しい!
その後ホテルに着いてリラックスできるかと思いきや、ホテルの人も今後の予定を聞いてきたりとしつこい。なんとかして私たちにツアーを申し込ませようとしている(インドではホテルがツアーの手配もやっていたりすることが多いので、恐らくホテルと旅行会社が組んでビジネスをしていることが多いという印象)。
ランチタイムも過ぎていてお腹が空いていたので、近くにおいしいお店はあるかと聞くと、今日はインドの祝日で(これは本当らしい)近くのお店は開いていないところが多いと言う。でもレストランがあるエリアに車で連れて行ってくれると言うので、彼らの言う通りに動くことに嫌気がさしてきていたものの、ニューデリーの町のことはまだ全然分からないので取り合えず連れて行ってもらうことにした。
そしたらまたビックリ!!てっきりレストランに連れて行ってくれると思いきや、また旅行会社に連れて行かれたのだ!旅行会社の人に「How can I help you?」と言われ、ダグと私は顔を見合わせ苦笑しながら「Umm... we just want to eat」(笑)レストランが集まる場所をその人に確認し旅行会社を出た。
先ほどの車のドライバーがまた寄って来たので事情を説明すると、今度こそはレストランまで車で連れて行ってくれると言う。旅行会社までは無料だったがレストランまでは高い料金を言ってくる。近くに電車の駅が見えたため電車で行くと言うと、電車のシステムは複雑だとか混んでいるから大変だとか、色んな理由をつけ私たちを何とか逃がすまいとあの手この手を使ってくる。この時点で私たちのイライラ度はマックス!彼のオファーを断り続け何とか彼と別れることができた。
オートリキシャ |
悪のループからやっと脱出した私たちは自分たちで電車に乗り、ショップが集まるカーンマーケットというエリアまでいとも簡単に到着。さっきのドライバーがそこまで行くのにRs300と言ってきたのがすごくむかつく。電車だったら一人Rs12だった。
カーンマーケットは確かにショップが集まっている場所だったが、全て高そうなショップばかり。でもこの時点で他を探す気にもなれなかったので1つのカフェに入ってランチを食べた。このカフェで食べたランチが、ニューデリーで食べた全食事の中で最も高かっただろう。知らない町での初日にはこういうことが起きてもおかしくない。
今回の旅ではガイドブックは買っていないので、全てはインターネットの情報に頼っている。カンボジアではレストランやカフェはほとんど無料でWiFiが使えていたので便利だったが、インドに来たらWiFiを使えるお店がなかなか見つからない。人に聞きまわり何とか見つけたカフェでやっとネットにアクセスができホテルやニューデリーの地図などの情報を見ることができた。
旅行会社に紹介されたホテルに宿泊しているといつまでもツアーの売り込みをされるような気がしたので、次の日から泊まるホテルを、もともとホテルを探そうと思っていたパハールガンジーというエリアに行き歩いて探した。日本人に人気のあるパヤルというホテルを見つけ、人も親切そうだったので次の日からそこに宿泊することに決め、やっと一安心。
ニューデリー初日は本当にストレスの多い1日だった。ゴミや臭い、旅行者を狙う人や罠に溢れたニューデリーの町を経験し、インドの第一印象は最悪だったと言える。インドを好きになれるだろうか?インドで落ち着くことはできるのだろうか?多分無理だろう・・・
ニューデリーには4泊し、日が経つにつれ少しずつは慣れてくるものの、初日に持ったネガティブな印象が覆されることはなかった。町を歩けばすぐに旅行会社に連れて行こうとする人に声をかけられる。声をかける方も「どこ出身?」などの一般的な質問から入り会話を始めようとしてくる。こちらから何も聞いていないのに話かけてくる人のほとんどは下心がある人のようだ。そういう人は完全に無視することを覚えたが、やっぱりうざいことはうざい!Leave me alone!!と叫びたい。
何人かの人から、楽しい旅、おいしい食事を求めているなら早くニューデリーを出ろというアドバイスを貰ったが、ニューデリーに4泊した自分の経験からも同感。インドの他の都市を訪れてみると、ニューデリーとは違った印象を受ける。親切で正直なインド人にも出会えるし、リラックスもできる。ニューデリーしか見ていなかった時はインドは嫌いと思っていたが、今はインドにはまる人の気持ちも少し理解できたような気がする。