2012/10/05

インド国内の移動: 電車

アグラ着の電車

インドで過ごす時間が終わりに近付いている。寂しいか?いや、早く次の国に行きたい気持ちの方が大きい!しつこい客引きやカレーのない国に行きたい!(笑)

私達がインドに滞在した期間は約一ヶ月。インドはとても大きい国。一ヶ月ではメジャーな都市だけをとっても周りきれない。本当は北の方のカシミールや、ゴアやケララなどの南インドも行ってみたかったが時間がなかった( ; ; )

私達が今回訪れた都市は以下の通り。インドの中では比較的北の方に位置する場所で、デリーを真ん中として東西を横断したイメージ。

デリー⇒ジャイサルメール(クーリー)⇒ジョードプル⇒アグラ⇒カジュラーホー⇒バラナシ

長距離の都市間は全て電車で移動した。インドではメジャーな都市の殆どは鉄道で繋がっており、時間はかかるものの安い金額で移動ができるので便利。寝台列車の場合、夜に電車に乗って寝てしまえば朝に到着する。

インドの電車は移動には便利だが、色々と複雑なことが多いのも事実。私達の経験をもとに、今後インド旅行する人のために電車に乗るコツを伝授しよう!

チケットの買い方

最も便利なのはネット上での購入。
インドの鉄道のオフィシャルサイトにも予約ページがあるが、登録にインドの電話番号が必要だったり、クレジットカードでの支払いはAmexしかダメだったりとバリアが大きい。

そこで便利なのが、Cleartripというウェブサイト 。
このサイトではVISAやMasterCardでも支払いができるし、登録ももっと簡単。外国人でも簡単にインドの電車のチケットを購入できる。

ネットで購入した場合は、購入完了後のページを印刷して乗車の際に持っておくことを忘れずに。電車に乗った後に車掌さんがチケット確認にまわってくる。

ネット購入以外のオプションとしては、駅の窓口で購入という方法がある。メジャーな都市の駅には外国人専用の予約窓口があるので、そちらを通すとよりスムーズに購入できる。通常の窓口は混雑しているし、並んでいても抜かされたりするので大変。

駅で直接購入するよりもオンラインを薦める理由は、チケットをキャンセルする場合に手続きが簡単なため。オンラインで購入した場合はオンライン上でキャンセルできるが、駅で購入した場合は駅でしかキャンセル手続きができない。わざわざ駅まで出向かないといけないという不便さがある。

既に購入したチケットをキャンセルするのは出発時間の24時間前までなら安い手数料(座席クラスによりRs40-70)のみで可能。但し、一度日程を変更しているチケットをキャンセルしたり、二度めの日程変更の場合は、手数料が2倍になるので注意。

旅行の日程が長期間でフレキシブルな場合、複数のルートを一気に購入せず、直近のルートだけを購入しておき、その都度次のルートのチケットを購入した方が良いと思う。初めて行く都市の場合、そこに何日いたいかどうかは行ってみないと分からなかったりする。先に全部のチケットを購入していると、決まった日程に縛られたり、チケットの日程変更をする必要がでてきて何かと面倒。

ただ、ルートによっては、インドの電車のチケットはかなり早くに満席になってしまう。なので、ギリギリまで待ってしまうと、移動したい日にちにチケットが取れなくなってしまう恐れも高い。インド鉄道のオフィシャルサイトやCleartripで後何席残っているのかなど予約状況の詳細が確認できるが、随時確認しながら予約のタイミングを見計らうことをおすすめする。

それか、Tatkalチケットと言って、出発前日に売り出されるチケットを狙うという手もある。料金は普通よりも割増になってしまうが、インドの電車はもともとの料金が安いので人によってはそんなに気にならないかも。このチケットは出発日の前日の午前10時に発売が開始される。売り切れるのが早いようなので、前日の10時にすぐに購入できるように準備をしておこう。

チケット購入の際のもう一つの注意点。夜に出発の列車で時間が24時を過ぎている場合は、日にちが翌日のものを選ぶことを忘れずに。基本的なことだが、うっかり間違ってしまうことも。例えば20日の夜の電車を探していて、発車が24:30の電車があった場合、チケットを購入する際は21日を選択する必要がある。(実際、私たちは一度”うっかり”間違ってしまった!)

座席のクラス

インドの電車はクラス別に車両が分かれていて、クラスによって料金が異なる。どういうクラスがあるかの詳細はこちらのサイトを参考に。

どのクラスがお薦めか?女性同士や女性の一人旅だったら、AC3(エアコン付き3段ベッド)以上をお薦めする。それより下のクラスでスリーパークラスというのがある。スリーパーもAC3も両方とも3段ベッドなのは変わりがないが、違いは以下の通り。

AC3: エアコン付き。ボックスごとにカーテンあり。ブランケット、シーツ2枚、枕の提供あり。

スリーパー: エアコンなし。扇風機はあり。カーテンなし。寝具の提供なし。

女性だけの旅だと、カーテンがあるのとないのとでは、安心感が違う。また、料金の高いクラスほど、乗客はおのずと身分の高い人が多くなる。そのため、AC3の方がスリーパーよりも周りに変な人がいない可能性が高い。女性にとって、この安心感は大事!

カップルの場合や男性だったらスリーパークラスでも問題ない。枕やシーツがないのは残念だけど、それだけ安いので一日だったら我慢できる!エアコンは付いてないけど、それは全然大丈夫。逆にエアコン付きだと寒過ぎたりするので。

電車の乗り方

インドの電車はとにかく長い!そして自分の乗る車両が見つけにくい!異なるクラスの車両間は行き来ができなくなっているため、クラスが異なる間違った車両に乗ったまま電車が出発してしまうと、次の駅まで自分の車両に行けなくなってしまう羽目に。電車によっては次の駅が2時間後ということもあるので要注意。

大きな駅には駅構内の電光掲示板に車両の並びを表示している場合があるので、まずはプラットフォームに出る前に確認してみよう。または、各プラットフォームの電光掲示板に車両番号が表示されている場合もある。電光掲示板がない駅もあるが、その場合、電車の車体に車両番号が書いてあるので、よーく観察すること。

自分が乗る駅が始発駅であれば、電車が早めに到着しているので少し安心。それぞれの車両の入り口の所に座席ごとの乗車名リストが貼ってあるので、自分の名前が載っているかどうか確認してから乗り込もう。

たまに到着のプラットフォームが変更になったりする場合もあるので、自分が乗り込む電車が正しいかどうか、周りの人に念のため確認しておくと安心。

それから、インドの電車は、車両が車両番号通りに並んでいないこともある。例えば、B1とB2という車両があったとしても二つの車両が隣同士とは限らない。これを頭の片隅に入れておくと、焦らずに済む。

電車の降り方

降り方のアドバイスって必要?と思うかもしれない。でもインドの電車は降りるのも一苦労。なぜなら駅名のアナウンスがないのだ!しかも時間通りに到着するとは限らない!そのため自分が降りるべき駅かどうかが不確かなのである( ; ; )

そこでアドバイス。まずはインド鉄道のウェブサイトで電車のスケジュールを確認して印刷しておこう。もちろんメモっておいても良い。要は、どの駅に何時に到着する予定かを把握しておく。特に自分が降りる1つ2つ前の駅名と到着予定時刻を確認しておくことが重要。時間近くになったら停車する駅の駅名を窓から確認しよう。後は電車に乗っているインド人に確認すること。インド人も親切に教えてくれる人が多い。

電車の中での食べ物、飲み物

電車に乗る前に、少なくとも十分な水、必要であれば簡単なスナックを買っておこう。電車の中で飲み物を売る人が回ってくる場合もあるが、運が悪いと一回も来ない場合がある。水よりもチャイの方が頻繁に回ってくるかも。夜早い時間の出発の場合、カレーのお弁当が電車の中でも買える。


インドの電車は初めは緊張の連続だが、慣れてくれば快適さも増してくる。ドキドキワクワクなインド電車の旅、してみてはいかが?(^_-)

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