自分達が新婚ということもあり、出会ったインド人と結婚の話をする機会がよくある。インドの結婚や結婚式は日本とは大分異なり、びっくりな話が多かったので、ここで皆にも紹介したいと思う。
まず、インドでは今でもお見合い結婚がほとんど。自分の親が結婚相手を決めてくる。インドの都会でも、まだ80%はお見合い結婚らしい。田舎に行けば行くほど、お見合い結婚率が更に多くなる。インドではカースト制度があるので、同じ身分の相手と結婚する必要があることも関係しているのだろう。身分が違う相手と激しい恋に落ちて結婚、なんていうドラマみたいな話は現実には難しそうだ。
最近は親が決めてきた結婚相手を気に入らなければ自分から断る権利があるが、昔は有無を言わさず結婚というのが普通だったらしい。インドでも少しずつだが考え方が変わってきているようだ。
それから、兄弟姉妹がいる場合は上から順番に結婚するのが基本。ジャイサルメールで出会ったクークーというインド人は自由な家庭に生まれ、恋愛結婚をすることを親も認めているとのこと。弟には既に婚約者がいるが、クークーは現在彼女がいないため、クークーが結婚するまで弟は自分の結婚を待つ予定のようだ。インドでは年下が年上を敬うカルチャーがとても強い。
次に結婚式のお話。これはカーストや出身地によって変わってくるとは思うが、ジョードプルでジェイという婚約中のインド人から聞いた話を紹介しよう。彼は今年の11月に結婚する予定で、結婚式は4日間続き、式の参加者は1000人程度になるらしい!!これにはびっくり仰天!日本の結婚式と言えば、70〜100人程度が平均なので、日本の10倍にもなる。私の結婚式は35人程度の小さな結婚式だったが、やはり準備は大変だった。1000人も参加する結婚式をどうやって企画、準備するのか?聞いてみたところ、新郎新婦の友達やファミリーメンバー数十人それぞれに役割を割り当て、手伝ってもらうとのこと。本当に大大イベント!
それから結婚式の衣装。日本ではお色直しは一回くらいするのが平均的だろうか?私は一回もしなかったけど。ジェイの結婚式は4日間続くが、その中でのお色直しは、男性は8回、女性は21回もするらしい!そんなに色んな衣装に身をまとえて女性の立場だったら嬉しいだろうけど、ちょっと大変そうな気も。。。
私達がジェイに会った頃、ジェイは衣装選びなどの準備に追われていた。男性側が女性の21の衣装を購入し、反対に男性用の8つの衣装は女性側が購入するそうだ。
衣装もそうだし、1000人もの食事を用意したりなど、結婚式には相当なお金がかかるようだ。ただ、日本のご祝儀と似た習慣もあるらしく、結婚式の参列者から少しずつだがお祝いのお金をもらえるとのこと。小額だったとしても1000人分と思ったらスゴイよね!
それから、日本では結婚したら結婚指輪を左手の薬指にするのが普通だが、インドでは違うようだ。インド人の女性で赤いポチッとしたものを眉間に付けているのをよく見かけることがあると思うが、それは既婚者ということを示すらしい。それ以外にも結婚した女性は髪の分け目に赤い線を書いたり、手ではなく足の指にトーリングをしたり、更には鼻にピアス、アンクレット、ネックレス、ブレスレットなどのアクセサリーを付けるとこのと。とにかく付けるアクセサリーの数が多い。でも左手の薬指に指輪をする習慣はない。逆に男性の方はと言うと、はっきりとした情報は得られなかったが、観察からすると結婚を示すものは何も付けていないような。。。それって、アンフェアじゃない。。。???
国が違えばこんなにも考えや習慣が違うのかと思い知らされる。インドに来て、自分の兄弟が日本人と結婚して日本に住んでいるなんて話も何度か聞いたけど、そういう人は大分先進的な考えの家庭に生まれたのだろう。
恋愛結婚が大半を占め、国際結婚なんかも多い日本。自分が好きな相手と結婚できるという自由は普通のようだけど、ありがたく思うべきことなのかも。
※インド旅行中に出会った5名程度のインド人の話を基に書いているので、インドの国全体を代表する情報ではないことをご理解くださいませ~。
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