タザラ鉄道の電車 |
ザンジバル島の次の行き先はザンビア。今回の旅行でザンビアに行くことに決めたのには理由がある。なんと友達がザンビアに住み始めたのである。これは行くっきゃない!アフリカで日本人の友達に会えるなんて機会はなかなかない。友達と一緒に2012年から2013年への年越しをできるように日程を組み、いざザンビアへ。
友達が住むのはザンビアの首都ルサカ。タンザニアのダルエスサラームからルサカの近くの町ニュー・カピリ・ムポシまではタザラ鉄道という電車も通っている。バスの方がかかる時間は短いみたいだけど(といっても約1日はかかる)、電車の方が中で動き回れて自由だし、好きな時にトイレにも行けるし(笑、でも大事!)、アフリカの電車も一度は乗ってみたいってことで、電車で移動することにした。
ただ、この電車のチケットを購入するのに思いの外、四苦八苦。事前に予約したいと思いザンジバルからダルエスサラームの駅に電話したり、旅行会社に電話してみたりしたけど、なかなか電話が繋がらない。メールしても返事なし。結局諦めて、ダルエスサラームに着いてから駅まで行って購入する羽目に。乗りたかったのは次の日の電車だったけど、無事チケットが購入できたのでほっと一安心。
それにしてもチケット一枚購入するためにこんなに苦労するなんてなかなかない!オンラインで何でも予約、購入ができる日本がどんなに便利かと感じる今日この頃。同じ電車に乗る外国人とも話をしたけど、この電車のチケットはやっぱり直接駅に来て買うのが1番確実みたい。不便だよね。。。
この電車の席は3つのタイプに分かれていて、一等席(ベッド)、二等席(ベッド)、二等席(座席)がある。ベッドタイプの一等席と二等席の違いは、一等席は一つのコンパートメントにベッドが4つ(両側に二段ベッド)、二等席は6つ(両側に三段ベッド)。
コンパートメントは性別で分けられてしまうので、男女のカップルで乗車する場合、コンパートメントは分かれてしまう。どうしても別々が嫌な場合はコンパートメント全体のチケットを買ってしまうという手もある(1等席4人分のチケットを購入)。もちろん余計なお金がかかっちゃうけど。
一等席のコンパートメント |
私は夜に寝る時以外はダグのコンパートメントの方に一緒に座らせてもらっていた。2日目にはダグのコンパートメントの1人が電車から降りたので、そちらのコンパートメントに勝手に移動。
この電車は遅れることで有名で、私達が乗った時も最終的に8時間くらい遅れた。合計で56時間、2泊3日の電車の旅。うー、長かった!!電車はスローだし、各駅の停車時間が長い。もっと効率的に運行すればもうちょっと時間を短縮できそうなのだけど。。。ここはアフリカ。時間がゆっくり流れている。誰も急がない。ハクナマタタ(No worries!)
駅停車中にパンを売りに来た子供達 |
今後タザラ鉄道を利用する人へのアドバイス
- 電車のチケットを購入するのには駅で直接購入するのが確実なので、例えばダルエスサラームから乗車する場合、ダルエスサラームに少なくとも数日前には到着するようにスケジュールを組んでおくと安心。タザラ鉄道に乗る前にダルエスサラーム経由でザンジバル島に行く予定がある人の場合は、先にダルエスサラームで電車のチケットを購入してからザンジバル島に行くと良い。
- 各駅停車と急行があるので、急行を選ぶことをおすすめする。各駅停車はとにかく停車駅が多くて時間がかかりすぎる。
- 電車の中で食事もできるしドリンクも買える。ただ食事のメニューは毎日同じ。ドリンクは発車してから時間が経てば経つほどぬるくなる。なので、自分の好きな食べ物やスナック、十分な水やドリンクを電車に持ち込むことをおすすめする。もちろん冷蔵しなくても良い食品を選ぶように。私達は食パンとピーナッツバター、イチゴジャムを持ち込みピーナッツバター&ジェリーサンドイッチを作って食べていた。
- 電車内の水道やシャワーはタンクに貯めている分がなくなると水がでなくなる。途中で給水があるものの一定の時間全く水がでなくなる時があるので、水がでている間に空のボトルに水道水をためておくと良い。その水で手を洗ったり、歯磨きしたりできるように。あと、ウェットティッシュがあると役に立つかも。ちなみにシャワーはもちろん(?)水!お湯はでません。
- トイレットペーパーは最初にコンパートメントごとに一個支給されるが足りなくなる場合があるので、自分でも余分に持っておくと良い。ちなみに最初に支給されるものはトイレットペーパー以外に、1人一本の小さいサイズのミネラルウォーターと石鹸一個。枕、シーツ、ブランケットもついてくる。(私達が乗った一等席の場合なので、二等席以下の場合は未確認)
- タンザニアとザンビアの国境で出国と入国の手続きをすることになるが、審査官が電車の中に入ってくるので自分の席で待っていればOK。タンザニアのビザ代を支払う必要があるので、USドルを用意しておくこと。日本人はUS$50。
- 国境を超える前にタンザニアのお金をザンビアのお金にエクスチェンジしてくれる人達が電車に乗ってくるので、ザンビアに入る前にザンビアのお金を用意しておくこと。電車の中で食事やドリンクを購入する際、タンザニア走行中はタンザニアのお金で、ザンビアに入った後はザンビアのお金で支払うことになる。また、タンザニアに戻る必要がなければ、タンザニアのお金は全て電車の中でザンビアのお金に変えてしまった方が良い。タンザニアのお金はザンビア国内やそれ以外の国でも買ってくれないことがほとんど。
- 電車の中では貴重品からは目を離さないように。荷物には鍵をかけ、チェーンロックで固定するとよい。窓側のテーブルにはバッグや重要な物は置かないように。駅に停車中に外から盗まれる可能性があるため。電車に乗っている人が盗む場合もあるかもしれないが、電車が駅で停車している間に外から泥棒が入る場合の方が多い。実際私達が乗っていた電車でも、真夜中に駅停車中に、泥棒がある乗客のバッグを盗んで逃げたという事件が起きました。就寝中はコンパートメントのドアの鍵をかけることを忘れずに。
- ダルエスサラームは結構危険な都市。相手から声をかけてくる人はなるべく避けた方が良い。タクシーに乗る場合はオフィシャルなタクシー会社のタクシーに乗ること。普通の見かけの車の場合はオフィシャルなタクシーではないので乗車は避けること。
- ニュー・カピリ・ムポシからルサカまではミニバスで3時間程度。ニュー・カピリ・ムポシの駅前にミニバス乗り場があるので、行き先と金額を確認してから乗車しよう。ミニバスが何時まで走っているのかは不明だが、私達の電車が夜の9時に到着した際は、まだミニバスがあった。電車の遅れで真夜中に到着というようなことがあってミニバスに乗れない場合は、ニュー・カピリ・ムポシの駅で朝まで待つということになるかもしれない。。。他の乗客からの情報だと、到着時間によっては、朝まで電車の中で待たせてくれるということもあるらしい。
- ダルエスサラームを出発してから数時間後(正確には分からないけど)に、電車はタンザニアのセルース動物保護区(Selous Game Reserve)の中を通るので、電車サファリを経験できる可能性あり。窓の外をよーく見てみよう。私達が乗った電車は出発が数時間遅れたためにセルース動物保護区を通過する際はまわりが暗くなってしまっていたので、残念ながら動物はあまり見れませんでした。。。
タザラ鉄道の連絡先
電車のチケットの購入は駅に直接出向いて購入するのが一番確実だが、ダルエスサラームのツーリストインフォメーションセンターからもらったタザラ鉄道の連絡先を載せておきます(2012年12月時点での情報)。どれがチケット購入にふさわしい電話番号かは未確認ですが。。。
TAZARA Head Office, Nyerere Road
P.O. Box 2834 Dar Es Salaam
Cell: 0752 413141 or 0786 413141 (office)
Msangi 0713 225292
Tel: +255 22 2865187
Fax: +255 22 2865334
E-Mail: hmsangi2002@yahoo.co.uk
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