さて、トルコのイスタンブールから次に飛んだのは、ヨルダンのアンマン。ヨルダンではペトラ遺跡観光が主な目的。でもその前にイスラエルに行き、またヨルダンに戻ってからペトラに行くことに。
ヨルダンからイスラエルまでは地上での国境越え。イスラエルは他の中東国との仲が悪いため、パスポートにイスラエルのスタンプを押されてしまうと、その仲の悪い国に旅行できなくなってしまうという問題がある。そのため、パスポートではなく別紙にスタンプを押してもらう必要がある。要は、ヨルダンの出国→イスラエル入国→イスラエル出国→ヨルダン入国の際のスタンプを全て別紙にやってもらえば、イスラエルに旅行したという記録がパスポートに残らないということになる。ただ、別紙にスタンプをお願いすると、イスラエルの入国審査官から意地悪な質問攻めにあったりすることがよく噂されている。
私達はアンマンから最も近いキングフセイン橋で国境越え。
イスラエル入国の際、入国審査官からの質問攻めにはあわなかったものの、ダグのパスポートにスタンプを押されてしまうという事件発生(>_<) 今回の旅行でイスラエルのスタンプがあるとダメな国に行く予定はないので短期的な害はないけど、今後そのような国を旅行する際は、パスポートを作り直す必要が出てくる。あー、面倒!
ちなみにイスラエルのスタンプがあると入国できない国は:
シリア
レバノン
リビア
スーダン
サウジアラビア
クウェート
イエメン
イラン
また、他に入国の際に問題が起きるケースがあったと言われている国は:
アラブ首長国連邦
アルジェリア
パキスタン
マレーシア
バングラデッシュ
今後国境越えする人のために、下記ご参考。
ヨルダン→イスラエル国境越えのプロセス (@キングフセイン橋)
アンマン市内からタクシー(黄色)でTarbour Bus Stationまで行く。タクシーはメーターで約2〜3JD。時間は20分程度。
Tarbour Bus Stationからシェアタクシー(白)でキングフセイン橋まで行く。シェアタクシーは客が4人集まったら出発。時間は1時間半程度。
キングフセイン橋に到着したら、まずはヨルダン側の出国手続き。出国税10JDを支払い、パスポートを提出。提出の際、出国スタンプを別紙に押してくれとお願いすること。提出後、待合室で待っていろと言われる。ここでは結構待たされる可能性あり。私達は1時間以上待たされたと思う。
呼ばれたらヨルダン側からイスラエル側までのシャトルバスに乗る。バスに乗ってからパスポートが戻される。シャトルバスは10分位しか乗らないのに4JDと高め。更に荷物をバスの下に積む場合は、追加で1.3JD取られる。10分程度の乗車なので、バックパックだったら足下や膝上にのせてしまった方が良い。荷物をバスの下にのせていなくても、荷物代を請求してこようとする場合があるので、言われたら拒否しよう。
イスラエル側に到着すると、まずは荷物検査のため荷物を預ける。この荷物は入国手続きが終わるまで戻って来ないので、貴重品は必ず手荷物のバッグに入れておくように。
荷物を預けたまま入国審査の手続きをする。ここで重要なのが、審査官にパスポートを渡すのと同時に、別紙にスタンプを押してくれとお願いすること。お願いするのが遅れると、パスポートにスタンプを押されてしまう羽目になることがあるので要注意。別紙にスタンプを押してもらう場合に記入する用紙を渡されるので記入する。なぜ別紙にスタンプしなければならないのかと聞かれるので、今後他の中東国に旅行する可能性があるからと回答しとけば大丈夫なはず。その他、滞在先の詳細を質問されるので、滞在するホテルの名前、連絡先を忘れずに控えておくこと。
入国審査を通過した後は、荷物を受け取る。自分の荷物が見当たらない場合は、近くの係員に聞いてみること。荷物を受け取ったら終了!
外に出ると左側にバスチケット売り場があるので、エルサレム行きのチケットを買い、ミニバスに乗ってエルサレムへ。ミニバスは満席になったら出発。バスチケットは正確な金額は忘れてしまったけど40シェケルくらい。ミニバンの後ろに荷物を積む場合は荷物代も取られる。そんなに大きくないバックパックだったら、膝上に置いて荷物代を浮かせよう。この時点でイスラエルの通貨を持っていない場合は、出口近くの両替所で両替するか(レートは悪いけど。。。)、ドルを持ってる場合はドルでも支払い可能。
約1時間でエルサレム到着。旧市街のダマスカス門前が最終ストップ。
イスラエル→ヨルダン国境越えのプロセス (@キングフセイン橋)
ヨルダンから国境越えしてきた時にミニバスを降りた場所(ダマスカス門の近く)の近くに同じミニバス乗り場がある。通りから少し引っ込んだ所にあるので、近くまで行ったらまわりの人にバス停の場所を確認すると良い。バス代は正確な金額は覚えていないのだけど38シェケルくらい。キングフセイン発のバスよりもキングフセイン行きのバスの方が若干安い設定。
キングフセイン橋に到着したら、まずイスラエルの出国税を支払う。これがめちゃくちゃ高い!176シェケル!出国税は国境越えする場所によって金額が違うようで、ここキングフセイン橋が最も高いみたい(>_<)
次に出国審査。パスポートを渡す際、別紙にスタンプを押してもらうようお願いすること。入国した際に別紙に入国スタンプが押されていれば、審査官も気付いてくれると思うけど、念のためお願いした方が安全。出国の際は特に質問されることもなくスムーズに通過。
イスラエル側からヨルダン側までのシャトルバスに乗る。バスに乗るまでは外で少し待たされる。ヨルダン側に着くと、バスの中でパスポートが一旦回収され、戻ってきたら終了。
その後、アンマンまで戻るとしたら、行きと同様の方法で。
その他注意点
ヨルダン⇔イスラエル間を国境越えして行って帰ってくる場合、両方とも同じ国境を渡った方が良いみたい。行きがキングフセイン橋だったら帰りもキングフセイン橋から戻るというように。なぜなのかはっきりとした理由は分からないのだけど、アンマンのホテルのスタッフのアドバイスによると国境で入国を拒否される場合もあるらしい。私達が国境越えした時は、アンマン⇔エルサレム間で出発してから到着まで約4時間かかった。国境越えの際はその日の状況によってどの位時間がかかるか完全には読めないため、時間に余裕をもって出発すると良い。
私達が国境越えしたのは2012年11月の中旬。バス代や出国税などの金額は頻繁に変わるみたいなのでご注意を。